タイトルの通り、現在において入手可能な、マイルス・デイビス５６〜５７年の非公式ライブ音源を中心とする4CDセット。全５２曲、収録時間２９５分４秒の豪華版ボックス。この頃のブートを持っていない人には、有難いリリースだろう。MCやメンバー紹介の類は殆ど除かれている。ラジオ放送等を音源としている音質も概ね良好であるが、一部で少し難がある。但し、聴き取り不可能な程ではないのでご安心を。ディスク１の１から５までは、非公式盤\"Max 1956\"、公式盤ラウンド・アバウト・ミッドナイトのレガシーエディションに入っていたボーナストラックから。但し、１曲間引いてある。１９５６年２月１８日、Pasadina,CA,Civic Centerでのライヴ。John Coltrane(ts), Red Garland(p), Paul Chambers(b), Philly Joe Jones(ds)。ディスク１の６からディスク２の３までは、非公式盤では\"Peacock Alley 1956\"、公式盤では\"Live In Saint Louis 1956\"で聴ける。１９５６年７月１４、２１日（５７年２月１６、２１日の説もある）St.Louis,MO,Peacok Alleyでのライヴ。ここだけ、残念ながら音質が劣る。メンバーは同上。コロコロ転がるレッドのピアノ、馬鹿でかいフィリー・ジョーのドラムスの音に驚かされる。トレーンとチェンバースが少しオフ気味だ。ディスク２の４から７までは、公式盤\"Rare Live 1956\"または\"European Tour '56\"。１９５６年１２月１１日Sindelfingen, RFA(西独), Stadthalleでのライブ。バックメンバーは、MJQ、Lester Young(ts)にフランス人。ディスク２の８から１０までは、同じく\"European Tour '56\"または非公式音源\"Miscellaneous1955-1957\"から。１９５６年１１月１９日、Zurich, Suisse, Kongresshausでのライブ。ここでも、1曲\"Lady Be Good\"で、レスター・ヤング参加。ディスク２の１１から１２が非公式\"Rare Unreleased Broadcasts\"から。１９５６年１２月８日、Philadelphia,PA, Blue Noteでのライブ。メンバーは最初と同じ。ディスク２の１３から１５、ディスク３の１から４までがSonny Rollins(ts), Art Taylor(ds)！を含む未発表音源？７曲中３曲は上の\"Rare Unreleased Broadcasts\"で聴ける。１９５７年７月１３から２０日まで、New York, NY, Cafe Bohemiaでのライブ。非公式盤\"Four-Play\"とは別音源の、貴重な音源だ。ここでも音質が劣化。演奏にラジオMCがかぶるのも残念。ディスク３の５から６が前述の\"European Tour '56\"または非公式音源\"Miscellaneous1955-1957\"から。１９５７年１０月１７日、New York,NY,Bird Landでのライブ。Bobby Jasper(ts), Flangan(p)ディスク３の７から１１が、非公式盤\"Rene Urtreger En Concert\"から。１９５７年１１月３０日、Paris, France,L'Olympai,ORTFでのライブ。これもフランス人とKenny Clarke(ds)のバック。ディスク４の１から１０までは\"Amsterdam Concert\"となっている。１９５７年１２月８日、Amsterdam,Halland,Concetgebouwでのライブ。メンバーは、ほぼ同上。１１から１３までは、\"European Tour '56\"または非公式音源\"Miscellaneous1955-1957\"から。１９５７年１２月１８日、Stuttgart,RFA(西独),Beetoven Sallでのライブ。マイルス(tp)プラスドイツ人オーケストラ！