Antique　1900’s victrian　flowermotif　french jet brooch
19世紀後半、フランスでもイギリスでのモーニングジュエリーブームに引きずられモーニングジュエリーブームが訪れます。
1862年には50店を超えるモーニングジュエリー専門店がフランスで営業していたようです。
また、パリの一般宝飾店もブームのピーク時には黒一色のジュエリーで埋め尽くされていたほどだったそうです。
のような世界的空前のモーニングジュエリーブームの中、ジェットの価格は急上昇し高価で稀少な宝石となっていきます。
しかし、フランスの鉱山で試掘したジェットの品質があまりに悪く使い物にならず、自国でのジェットの生産は出来ずにいました。
自国内の鉱山枯渇以降、フランスではジェットをほとんど使用しなくなっていましたが、モーニングジュエリーブームによりジェットのニーズが急上昇。
モーニングジュエリーとしての用途だけでなく、黒色のエレガントでシックなイメージがジュエリーの素材として見直されたことも手伝って、更にジェットを手にしたい人々の需要が急増していきます。
自国での生産が出来ない為、周辺国の輸入に頼りはじめますが、イギリスのジェットは希少で輸出量も少なく、大変高価なものでした。
スペインからもわずかにジェットを輸入していたそうですが、量が少なくとてもフランス国内でのニーズを満たすことができませんでした。
そこでジェットの代替え品としてフランスでは黒く着色したガラスを使用するようになりました。
従来の化石のジェットは脆く壊れやすかったこともあり、手に入りやすい黒ガラス製のジェットがフランスで一気に広まりました。
化石系ジェットとほぼ同じ質感のものを制作することが可能でオリジナルとほぼ見分けがつかないという高品質な点もフランス中で人気を呼んだ理由でしょう。
1800年代後半～1900年代初頭頃　アンティーク　フレンチジェット　ブローチです。
こちらは化石系のジェットではなく、フレンチジェットと呼ばれる黒ガラスタイプのアンティークジェット。
漆黒の黒ガラスが美しく、印象的なお品です。
アンティーク特有の長い時を経た独特のオーラがお品から漂います。
本来喪に服す為に使用するジェットではありますが、ジャケットやアウターに差し色やコーディネートのポイントとして合わせて頂いても雰囲気の出るお品です。
お品全体に静謐な雰囲気が漂うアンティークフレンチジェット。
ファッションのポイントとして漆黒カラーを取り入れられても大変素敵かと存じます。

■サイズ：約4.5cm×4cm
■状態
・100年以上経過したアンティークジュエリーですので全体的にスレ、一部欠け、キズ、サビ、剥げなどが見受けられます。
これらを総括し、アンティークの風合いとして魅力と捉えられる方におすすめいたします。
・中央フラワーモチーフの花びらの一部が欠けております。
・ブローチ側面に微細な欠けが見受けられます。
・ブローチ裏面に白い剥げが見受けられる箇所がございます。
・目視範囲外のスレや小キズはヴィンテージというお品柄あるものとお捉えください。

詳細は画像をご覧ください。

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